この広い広い宇宙のなかに
「おるき」という
土佐弁の名前がついた小惑星があります
高知県芸西村の芸西観測所で
関勉さんが発見しました
「おるき」とは土佐弁で「いるから」の意味になります
高知新聞が2006年1月1日の朝刊でこの小惑星の名前を募集たところ
高知市の女性の
「心の中の大切な人が『いつもここにおるき、頑張りよ』と応援してくれているような星に」
という意味が込められた名前が選ばれました
私も使う言葉です
待ち合わせなどの時に
「○○カフェの前におるき」など
今も高知県民はこの「おるき」を使います
大事な人を亡くして後に残された人たち
私にとっては、とても難しいテーマですが
私なりの思いを書いてみます
私も60年近く生きてきたので
大事な人の死に泣いた時もあります
私を親同然に育ててくれた祖父母
私を親友と呼んでくれた友人
ずっと一緒だったペット
でも、もっと世界中のたくさんの方たちが
大切な人を亡くしています
理不尽な戦争で家族を失っている人
自然の猛威で家族を奪われた人
楽しい旅行のはずが帰らぬ人になったその家族
病気で若くして亡くした子供の親
事故で失った家族や友人
家族を亡くした友人
昨日、友人からLINEが入りました
私の身を案じたLINEを送ってきてくれたのです
先日、水族館に一緒に行った友人です
そして、彼女のお父さんの訃報を知りました
水族館に行ったすぐ後の事だったらしいです
ショックでした
水族館でお父さんの状態を聞いていたのですが
こんなに早く亡くなるとは誰も予想してなかったから
私は無意識に空を見ていました 雨空です
いつも、誰かの訃報を聞いたら空を見て
残された人たちをそこから見守ってくださいと
お願いします
彼女にどういうふうにLINEに返信するか
本当に考えました
どんな言葉を送っても
彼女のココロを軽くできる言葉はないから
私たちの親は80代をこえていますので
覚悟はしています
別れが近いことを
それでもいざ別れが来たら
親とのいろんなシーンが思い浮かび
寂しさも、こみ上げてくるのではないでしょうか
LINEの返信
友人に返信をしました
お父さんの訃報について
本来なら「お悔やみ申し上げます。」と
言わなければなりませんが
動揺してたので、言葉が出てきません
そのまま
空に昇るお父さんに頼みごとをしたことを書きました
そして私の身を案じてくれた事に対しては
「私はここにおるよ」
(私は大丈夫 あなたのそばにいる)
という意味を込めて書きました
すると、また彼女からLINEが届きました
優しい星
高知新聞の切り抜きを写真に撮った画像でした
読者が投稿した記事で去年の九月に掲載されています
そこには、当時73歳男性の、「おるき」への思いが綴られております
「おるき」という惑星の名前の由来が優しい意味を持った星だという事や
愛犬と河川敷を散歩する時、亡くされた奥様の事を思いながら
その思いを「おるき」に託されていることなどの記事です
この記事を読んで涙が止まりませんでした
LINEを送ってきてくれた友人の思いが伝わってきたから
とても、思いやりのあるいつも笑顔の優しい友人です
自分の事より人の事を優先します
電話をしようか迷ったけれどかける言葉も見つからないので
LINEでのやり取りになりましたが
それでよかったんだと思います
お互いの気持ちが
この新聞の切り抜きで伝わったから
みなさんの大切な人は誰ですか?
どうか
100年続きますように
今日はこれにて
「私は高知におるき」
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